UV-LED
UV-LED照射装置の主な特徴
QuarkのLED照射ユニットは、従来のスポットタイプでは不可能な大型照射面の改質を可能にします。
- 照射ムラが低減されます。
- 照射物への温度上昇がなく低温硬化が可能です。
- 自由度のある照射装置の設計が可能です。(正方形、長方面、円形面など)
- 冷却ユニット内臓による照度の安定化
- 光ファイバーなど伝送材料を使わない直接光源
- 低電力、長寿命(高圧水銀ランプ比1/10消費電力 寿命12倍)
UV-LED照射の用途
- 電子部品・光学部品などの接着・乾燥
- 印刷インキの乾燥
- レジストの乾燥・硬化
- タッチパネルなどはり合わせ時のUV硬化
- ナノインプリントリソグラフィー光源
UV硬化とは
紫外線作用で液状から固体に変化させことを「UV硬化」と呼び、硬化する合成有機材料をUV硬化性樹脂と呼んでいます。
光硬化性樹脂は、一般に
- モノマー
重合して大きな分子となりプラスチックを形成する有機材料です。 - オリゴマー
モノマーを予め幾つか反応させてあるものでモノマーと同様に重 合して大きな分子となりプラスチックを形成する材料です。 - 光重合開始剤
モノマーやオリゴマーは簡単には重合反応を起こさないため光重合開始剤を配合し、これにより反応を開始させます。
- 開裂反応
- 水素引き抜き
- 電子移動などの反応を起こす。
この反応によりラジカル分子、水素イオンなど反応を開始する物質が生成します。生成したラジカル分子や水素イオンなどがオリゴマーやモノマー分子を攻撃して3次元的な重合や架橋反応を起こします。この反応により一定以上の大きさの分子になると、光照射した部分が液体状態から固体状態に変化します。
硬化の様式は、自由に動き回ることの出来る液体の光硬化性樹脂は、その中で、次のようなステップで硬化する。
- 光重合開始剤が紫外線を吸収する。
- この紫外線を吸収した光重合開始剤は活性化する。
- 活性化した光重合開始剤は分解等を経てモノマーやオリゴマーなどの樹脂成分に反応する。
- この反応生成物はさらに、樹脂成分に反応し、連鎖的に反応が進行する。そして3次元的に架橋化反応が進行して分子量が増大し、固体となる(硬化する)。